2025年07月09日 09:58

東京学芸大学は、7月2日、全国5つの教育委員会および学校関係者とともに、「教育ウェルビーイング研究開発プロジェクト」のキックオフミーティングをオンラインで開催した。

近年、ウェルビーイングは国や自治体の教育政策、さらにはOECDをはじめとする国際的な教育指針においても、重要なキーワードとして位置づけられている。とくにOECDは、教員の専門性とウェルビーイングに焦点を当てた「Teaching Compass(ティーチング・コンパス)」を公表(5月)し、教職の持続可能性と専門性の再定義を提起した。こうした国際的な潮流のなかで、教育現場におけるウェルビーイングの可視化と活用は、今や不可欠な取り組みとなりつつある。

一方で、ウェルビーイングは多面的な概念であるため、定量的に可視化することが難しく、現場ごとの状況に即した指標づくりが求められている。そこで本プロジェクトでは、教育委員会との対話を重視し、自治体の教育ビジョンや教育施策、学校現場や地域の実情に即した独自のウェルビーイング指標を共同で開発。児童・生徒、教職員等の状態を定量・定性的に測定・分析することで、学びの質や成長の変化を継続的に把握する仕組みづくりに取り組んでいく。

今回のミーティングでは、プロジェクトの趣旨共有に加え、各教育委員会からの実践報告や教育ウェルビーイングに関する意見交換が行われ、教育現場や地域が直面する課題や今後に向けた可能性が、多角的に語られた。