2025年07月03日 15:40

ネオキャリアは、明星学園高校(東京都三鷹市)と連携し、「キャリア探究教育をテーマとした多世代連携プロジェクト」を5月に始動した。第一弾として、5月27日に明星学園小学校にて、小学4年生71名を対象とした出前授業を実施。高校生が主体となり、プロジェクトへ協力する早稲田大学の大学生と企業(ネオキャリア)が支援する形で授業が企画・運営された。
今回の授業テーマは「環境」。明星学園高校の社会探究同好会の生徒を中心とした約10名がファシリテーターを務め、レジ袋とエコバッグの環境負荷を比較する問いを起点に授業を展開した。高校生にとっても、「伝える難しさ」や「対話を通じた気づき」など、多くの学びが得られる機会となった。
近年、文部科学省による学習指導要領の改訂や「高大接続改革」の推進により、教育現場では「自ら問いを立て、深く考え、行動する力」の「探究力」の育成がますます重視されるようになった。一方で、若者の将来に対する不安は依然として大きく、学びとキャリアをつなぐ実践的な機会の提供は急務となっている。
本プロジェクトでは、高校生が「教える立場」に立ち、小学生に向けて探究の魅力を伝えることを通じて、自身の探究経験を再構築・深化する機会を提供。さらに、大学生や企業がそのプロセスを支援することで、世代や立場を越えた学びの循環を生み出す。本取り組みは年間を通じて複数回の実施を予定しており、小学生・高校生・大学生・社会人の協働により学びが交差する「垣根のない学び場」として展開していく。