2024年01月19日 09:53

ENEOSホールディングスとEco―Porkは、養豚業界を起点とした脱炭素・循環型社会の実現に向け協業していくことで合意し、共同検討を開始した。

養豚業界は、飼料や電気・ガス代等の光熱費の高騰、後継者不足等の労働力不足、環境負荷の高さといった課題を抱えている。国内の豚生体由来のGHG排出量(CO2換算)は、約174万トン/年と推定されており、環境負荷の低減は大きな意義がある。また、農林水産省では、将来にわたって食料の安定供給を図るために、「みどりの食料システム戦略」を策定し、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現することを推奨している。

このような背景を踏まえ、Eco―PorkのICT、IoT、AIを活用した養豚DXと、ENEOSがこれまでに培ってきたエネルギー供給のノウハウや環境価値経営の知見を結集することで、養豚業界の課題解決ならびに「みどりの食料システム戦略」の実現に貢献できると考え、今回の共同検討の開始に至った。なお、本共同検討をより強固に推進するため、ENEOSの100%出資会社であるENEOSイノベーションパートナーズが、Eco―Porkに出資を行い、ENEOSとEco―Porkは、戦略的なパートナーシップ契約を締結している。両者の取り組みによって、農林水産省が掲げる環境負荷軽減に資する「みどりの食料システム戦略」の実現に寄与し、持続的な養豚モデルの構築を目指す。

ENEOS / Eco―Pork