2020年11月06日 17:20

入院患者や福祉施設の利用者を管理する医師の監修により、独自の給食厨房「MCシステム」の開発が成功した。一日1,000食以上の製造を必要とする病院や福祉施設では、人材・衛生管理・美味しさの維持管理に莫大なコストがかかるため給食部門の直営化を諦めたり、直営化していても作業効率とコストの悪化に悩まされている。給食運営は事業費の10~20%を占めており、ここに焦点を当てることが経営のポイントになる。

MCシステム導入後の利益率を見ると、主な外食業界と比較してもMCシステムを用いたセントラルキッチンの利益率が突出していることがわかった。また、一般的な給食厨房として導入されるセントラルキッチンでは100食分の調理に対して調理員1名の配置が必要だが、MCシステムでは200食分に対して1名、つまり人件費を1/2にすることが可能となる。

また、セントラルキッチンの最大のリスクとして挙げられるのは食中毒。多くの職員が出入りする従来の厨房の場合「蜜」となり、人的ミスを防ぐことは難しい課題となるが、MCシステムのパーツ生産なら、少人数で作業分担も明確となるためコロナ対策にも効力を発揮する。

さらにMCシステムに用いられる高温高圧真空調理法は、通常の給食厨房で加熱・冷却する調理法と比べて高圧鍋で煮込んだような味の深みと自然な仕上がりを実現。添加物も不要でレトルト臭もまったくない。詳しくはこちら