2022年11月11日 09:04

大日本印刷は、活版印刷と本づくりに関する自社運営の文化施設「市谷の杜本と活字館」で、企画展「杜の小さな印刷工房-刷ったり押したり失敗したり-」を11月10日~2023年2月26日に開催する。
「市谷の杜本と活字館」は、活版印刷の職場を一部再現し、文字のデザインから、活字の鋳造、印刷・製本までのプロセスを展示・紹介する「リアルファクトリー」。昭和初期の印刷機が稼働する様子や活版職人が作業する姿も、実際の動きがわかる「動態展示」の形で公開している。
「市谷の杜本と活字館」には、来館者が印刷や本づくりを体験できる「印刷工房」がある。この工房は、卓上の活版印刷機や箔押し機、リソグラフ等の印刷機器に加え、デジタルデータを活かした制作ができるUVプリンターやレーザー加工機等のデジタルファブリケーション機器を備え、幅広く印刷・製本・紙加工を楽しむことができる。
本企画展では、バラエティ豊かな手法を駆使して制作した全11種のオリジナルカードを題材として、工房内のさまざまな機器・道具を紹介する。「失敗作のカード」も展示。来館者に、印刷することの楽しさと難しさを感じてもらうとともに、印刷技術の組み合わせによる表現の可能性の大きな拡がりについて紹介する。
「杜の小さな印刷工房-刷ったり押したり失敗したり-」の会期は、11月10日~2023年2月26日。会場は、市谷の杜本と活字館2階展示室。入場料は無料(完全予約制)となる。