2023年09月20日 16:01

日本ライナー、アークノハラ、及び宮城県利府町は、日本ライナーがアークノハラと共同開発した冠水通知型LED表示機システムを、7月に宮城県利府町道に設置。同年9月中旬より運用開始する。
近年、異常気象による大雨や洪水が増加し、その影響でアンダーパスにおける車両冠水事故の危険性が高まっている。車両冠水事故の発生未然防止策を講じる道路管理者においては、特に地方自治体の場合、人手不足と業務負担の増大が引き起こす行政サービスへの影響等が深刻な課題となっている。
冠水通知型LED表示機システムは、アンダーパス内に設置された冠水センサーが冠水を検知すると、アンダーパスの両側に設けられたLED表示機に、通行注意または通行止めの表示を自動で行う。これにより、アンダーパスへの進入を考えている運転手や歩行者に対し、安全な行動を促すとともに、事故の未然防止を可能とする。また、事前に設定された道路管理者等のメールアドレスに通知メールが送信されるため、道路管理者は現地に赴かずとも、遠隔で身の安全も確保できる状態で迅速かつ適切な対応が可能。これにより、業務負担の軽減にもつながる。
冠水通知型LED表示機システムの導入により、道路交通の安全性向上、住民の安全確保と、地方自治体職員の業務負担軽減・省力化の両立に効果が期待できる。