2025年07月30日 09:05

パナソニックは、7月14日、ルームエアコン「エオリア」の無線LANを内蔵した新製品UX、TXシリーズで情報処理推進機構(IPA)の定めるIoT製品向け「セキュリティ要件適合評価及びラベリング制度(JC-STAR)」の適合ラベル「レベル1」を取得した。当該制度がはじまって以来適合ラベルを取得した初の家電製品となる。

「IoT(Internet of Things)家電」とは、インターネットに接続しさまざまな機能を提供する家電製品。パナソニックのルームエアコン「エオリア」は無線LANを内蔵し、インターネット上のサーバーを介してスマートフォンによる遠隔操作を実現しているIoT家電の1つ。

IoTによって家電製品が便利になる一方で、サイバー攻撃などのセキュリティリスクが顕在化し、製品を通じて取得された生活に密着したデータ(使用時間、位置情報など)の漏洩リスクなどへの対策が求められている。JC-STARはIoT機器の安全性や信頼性を客観的に評価・可視化するためのラベリング制度として、経済産業省監督のもと2025年度より、最低限のセキュリティ要件を定義した「レベル1」から運用が開始された。付与されるラベルを通して、IoT家電のセキュリティ対策が「見える化」され、ユーザーが製品のセキュリティに関する詳細情報、適合評価の内容、問い合わせ先などを簡単に確認できる。

パナソニックは、IoT機器としての安全性と信頼性を高めるべく、本ラベルの適合取得を進め、家電製品で初の取得に至った。