2025年10月24日 09:58

イトーキは、全社業務改革プロジェクトの最終フェーズであるSCMモジュールを本稼働した。

イトーキは、「2025年の崖」を見据え、老朽化したスクラッチ開発による基幹業務システムを刷新するため、オラクルのクラウドERPならびにクラウドSCM導入を中核とした全社業務改革プロジェクトを推進してきた。今回、最終フェーズであるSCMモジュールが本稼働した。

本プロジェクトは、中期経営計画「RISE TO GROWTH 2026」(2024年-2026年)の重点施策として、業務の「標準化・簡素化・自動化」に取り組むもので、2023年から段階的にEPM(経営の高度化)、FIN(経理の高度化)を導入。今回、受発注から売上までを統合管理するSCMの稼働をもって、全社の基幹業務がクラウド基盤へ移行した。

クラウドERP導入プロジェクトでは、システムの単なる置き換えではなく、ビジネス変革の一環として「業務のあるべき姿」から設計を行い、独自開発や属人化された運用を再考。パッケージが持つ「標準プロセス」に既存業務がマッチしないところを業務改革のポイントとして整理・集中検討し、改革方針を決めてきた。判断に迷ったときには「やらない・作らない」を原則とし、独自開発や属人化を見直すことで、データ構造の共通化と入力作業の削減を実現した。今後は、クラウドSCMの稼働により、部門横断での情報のリアルタイム共有、マスタ管理の一元化、ペーパーレス化を促進し、正確かつスピーディな顧客対応を目指す。

イトーキ