2025年10月22日 16:02

太陽工業は、中国山東省青島市に新たに誕生した「エデン・プロジェクト青島(Oriental Eden)」において、ETFEフィルムを用いたバイオーム膜屋根の施工に参画した。

「エデン・プロジェクト青島」は、2000年に英国コーンウォールで開業した世界的観光施設「エデン・プロジェクト」に続く海外展開の第一号として計画された、大型熱帯バイオーム施設。太陽工業はETFEフィルムによるバイオーム膜屋根の設計・製造・施工を担当した。

ETFEフィルムは軽量で高い透光性・耐候性を備えており、大規模で自由度の高い建築デザインを可能にすると同時に、環境負荷を低減する持続可能な建材として注目されている。

本施設の膜屋根は、全長192メートル、幅135メートル、高さ55メートルを誇り、合計3万平方メートル を覆っている。構造は931個の三角形ETFE空気式クッションで構成され、滑らかな曲線が周囲の自然環境に溶け込むデザインを実現した。さらに、ETFEの透明性によって軽やかな空間が創出されているほか、108個の自動開閉窓や143基のETFEクッション排気口を備え、効率的な自然換気と環境調整を可能にしている。

バイオーム内では、世界最大級の屋内熱帯雨林や世界最高の屋内滝など、自然と科学・芸術・教育・エンターテインメントが融合した体験が可能。来場者は、インタラクティブな展示や演出を通じて、自然との共生や水資源の重要性を新たな視点で学ぶことができる。