2023年09月12日 15:47

凸版印刷と北海道大学病院 医療・ヘルスサイエンス研究開発機構(北海道大学病院HELIOS)は、デジタルクローン技術を活用した医療従事者の説明業務支援サービス「DICTOR(ディクター)」の実証実験を、9月より複数の国内医療機関で開始する。
凸版印刷と北海道大学病院HELIOSは、デジタル技術を活用し、医師や看護師等の説明業務を支援する医療DX技術基盤等の開発を2022年より行ってきた。今回、2024年4月より施行される「医師の働き方改革」の推進と、患者への説明内容の理解度向上を目指し、デジタルクローン技術を活用してインフォームドコンセント等を支援するサービス「DICTOR」のα版を共同で開発。9月より医療DXに取り組む複数の医療機関にて「DICTOR」の実証実験を行う。
「DICTOR」は、医師等のデジタルクローンを簡単に生成し、患者やその家族に対して医療行為等の説明を行う動画をテキストデータから自動生成し、再生をするサービス。医師は予め自身の動画と声を登録し、デジタルクローンを生成。患者に対して説明が必要な情報をテキストで入力することで、医師本人の声で説明動画が生成される仕組みだ。動画と声の登録は一回のみで、その後は説明テキスト文の入力のみで簡単に説明動画が生成できるため、患者に応じた説明動画の作成や、症状に合わせて説明内容を変更するなどの個別に説明動画が作成可能だ。本実証を踏まえ、2024年4月中の提供開始を目指す。
実証実験期間は9月~2024年3月(予定)。