2023年08月18日 09:05

男の隠れ家PREMIUM「食の隠れ家」イベントが7月に行われた。そこで「日本の食料自給率」をテーマとした男の隠れ家特別イベントのレポートを届ける。

「食料自給率」という言葉は、誰しも一度は耳にしたことがあるはずだ。これは「品目別自給率」と、「総合食料自給率」の2種類がある。さらに総合食料自給率は、人が生きていくのに必要なエネルギー量で換算するカロリーベースと、経済的な面で換算する生産額ベースとがある。

2021年度のカロリーベースの食料自給率はわずか38%。特にカロリー優等生の米消費量の減少が著しいことが、それを助長している。国民ひとりが1年間に食べるお米の量は、1962年度の118.3kgをピークにして1970年度は95.1kg、1990年度は70kg、2020年度は50.3kg(1日0.9合)と、減少の一途をたどっている。しかも過程で炊飯する割合も低下している。

「鯉淵学園農業栄養専門学校」の学園長・長谷川量平さんと、食育インストラクターの小田野仁美さんが、日本各地から集められた食材を次々に調理していく。米の国内消費量は1962年をピークに減り続けている。同時に日本食には欠かせない魚介類、味噌や醤油などの発酵食品の消費も減少。にも関わらず、フードロスが社会問題化。今回採用した21品目の食材のうち、14品目がフードロスに該当している。今回のイベントは、日本の米や伝統的な献立の魅力を再認識しつつ、フードロスに思いを巡らす狙いもあった。

フードロスに非常に関心を持つタレントの湊みそらさんも来場。料理の完成度の高さの他、参加者全員にプレゼントされた茶碗や箸も喜ばれていた。