2023年04月28日 09:55

中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトは、2022年に解体された中銀カプセルタワービルの23カプセルを取り外して、国内外の美術館や商業施設に展示、また宿泊施設などに再活用する「カプセル新陳代謝プロジェクト」を開始した。

中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトは、2014年に保存を望むオーナーと住人を中心に結成した。2022年に多くの人に惜しまれ解体された中銀カプセルタワービル。中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトは建物解体時に23カプセルを取り外し、それらを工場に運び、黒川紀章建築都市設計事務所監修の下に50年前の姿に修復した。これらのカプセルを多くの人に見て、体験してもらいたいとの思いから「カプセル新陳代謝プロジェクト」を立ち上げ、国内外の美術館や商業施設での展示や、宿泊施設やギャラリーとして再活用する。建物は解体されたが、カプセルに触れてもらうことで、これからもカプセルファンを増やしていく。修復したカプセルは3月から譲渡先への引き渡しが始まり、先行して進められたいくつかのカプセルは、展示や運用スケジュールが公開された。

淀川製鋼所は、「中銀カプセル」を動くトレーラーカプセルに再生。YODOKO+のブランドシンボルとして採用した。お披露目として、4月〜6月に各地で開催されるエクステリアの展示会で「動く中銀カプセル」を展示する。また、松竹は2023年秋、中銀カプセルタワービルのカプセルを再活用した新スペース「SHUTL(シャトル)」をオープンする。

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