2023年04月26日 20:06

三省堂は、4月3日に発売した「三省堂国語辞典から消えたことば辞典」が、好評につき増刷となったことを知らせる。

2021年12月に「三省堂国語辞典第八版」が刊行となった際、様々なメディアを通して新しく掲載した「新語」が話題になるとともに、そこから削除された「コギャル」「MD」「着メロ」といったことばに、大変多くの注目が集まった。「削除されたことばを集めた本がほしい」との要望の高まりに応え、本書「三省堂国語辞典から消えたことば辞典」が生まれた。

前身となる1943(昭和18)年発刊の「明解国語辞典」以降、2022(令和4)年刊「三省堂国語辞典第八版」まで、約80年にわたる計9回の改訂で削除された1000項目を厳選し、当時の紙面をそのまま拡大して五十音順に配列している。各項目に脚注を付し、削除した版数・年次を明示。「オート三輪(車)」「キーパンチャー」「コギャル」「バスガアル」「メーンエベント」など15項目は活字を大きくし、時代背景や関連語の盛衰を特記した。

発売後には、日本経済新聞春秋欄で紹介された。また、読売テレビ「す・またん!&ZIP!」、TBSテレビ「ひるおび」など、テレビでも多数紹介されている。さらに、FRIDAYデジタル、ITmediaビジネスONLINEでも取り上げられた。SNSでは、当時を懐かしむノスタルジックな声や、削除語をまた辞書に復活させたいという声、また、世代を超えたコミュニケーションのきっかけにしている様子なども見受けられた。

三省堂国語辞典から消えたことば辞典」は4月3日発売。2090円(税込)。