2023年04月26日 15:29

東京書籍は、4月に書籍「きちんと、おいしい!乾物レシピ 16種の乾物で、定番の煮ものからサラダまで86品」を発売した。

乾物は、旬のおいしい時期に収穫した野菜や海産物を乾燥させたもので、とれたものを無駄にしない、常温で保存できるなど、優れた元祖・エコ食品として注目されている。早めに戻して準備しなくてはと思うと億劫になって乾物はなかなか手を出せない、いつも同じ料理になってしまう、どう食べたらよいのかわからないなどの声を聞く。面倒と思われがちな乾物だが、最近は、袋の表示を見ると戻し時間が意外と短かったり、さっと洗うだけでよかったり、戻し方が変わってきたなと思うこともしばしば。加工技術も進歩してきており、時代に合わせて使いやすくなっている。

乾物料理といえばなんといっても和の煮ものだが、食感を残してサラダやあえものにしたり、洋風やエスニックなどの炒めものや揚げものにしたりすると、違ったおいしさに出合える。エコ食品であり、栄養も豊富な乾物を日々のおかずにもっと使ってもらえたらと思っている。昔からの乾物料理のよさはもちろん、各国の珍しい料理も食卓に並ぶようになった今、そこに乾物を取り入れると料理のレパートリーが広がる。

著者は、料理研究家・石原洋子さん。自由学園で学び、卒業後は家庭料理、中国料理、フランス料理など各分野の第一人者に学ぶ。料理家のアシスタントを務めたのち独立。自宅で開く料理教室は40年以上になり、テレビの料理番組のレギュラーを15年間勤める。基本を大切にしながらも、常に新しい味を追求し、再現性の高いレシピに定評がある。

定価は1650円(税込)。

東京書籍