2023年02月08日 09:05

名古屋鉄道・犬山遊園駅に、パブリックアート作品「IYMMTRSTN.」が設置された。犬山周辺に伝わる「桃太郎伝説」や、木曽川とともに発展してきた犬山の歴史、地元の人々の思い出が作品に昇華し、多くの人が愛着を感じられる駅舎となっている。

MIYASHITA PARK(渋谷区立宮下公園)内作品「YOUwe.」などのパブリックアート作品を手掛けるWA!moto. motoka watanabeが制作した。関連して、犬山遊園駅のパブリックアート完成に伴うお披露目式典が2月3日に開催された。

「IYMMTRSTN.」の作品は、駅舎壁面レリーフ、駅舎に投影する影絵、駅構内の彫刻作品3点。設置場所は名古屋鉄道犬山遊園駅(犬山市大字犬山字瑞泉寺24番地1)。

駅舎壁面の鏡面パネルは、木曽川の豊かな流れを表現している。金色の桃は古くから不老長寿や子孫繁栄の象徴とされてきたモチーフ。これらは、木曽川とともに発展してきた犬山の歴史と、今後の更なる繁栄を表している。駅構内のアートワークは、犬山周辺に伝わる「桃太郎伝説」をもとに制作した。きび団子を鼻に乗せたイヌ、木曽檜の筏(いかだ)にまたがり国宝犬山城を眺めるサル、きび団子を握りしめ、少々待ちくたびれてしまったキジ。桃太郎が迎えにくるまで、3匹と一緒に犬山の四季を楽しめる。

地元の人々に聞いた犬山の歴史や思い出を凝縮したコンテンツ「犬山パブリックストーリーズ」を制作。影絵作品をもとに劇団ままごとが制作した、サウンドドラマを楽しめる。