2022年07月20日 12:55

マツ勘は、海洋プラスチックゴミを再利用し、伝統工芸若狭塗の技法で加工した箸「ocean」を7月27日に販売開始する。
「ocean」は福井県小浜市にある県立若狭高等学校海洋科学科の生徒たち発起のもと、約2年間多くの試行錯誤を重ね、商品化に至った。福井県小浜市は若狭湾に面し、ペットボトルなどの「海洋プラスチックゴミ」が国内外から流れ着く問題を抱えている。毎日使う箸という身近なアイテムから、一人でも多くの人にその課題を実感し、理解してもらえればと生徒たちと一緒に商品の開発を進めた。
商品化にあたって着想を得たのは、小浜市の伝統工芸「若狭塗」の技法。伝統的な意匠には、浜辺に落ちている貝や卵の殻などの自然物を用いるが、今回は自然物だけでなく、海洋プラスチックゴミを組み合わせた箸を作ることで、昔と今の海とを対照的に表現し、伝えることができると考えた。高校生たち自身で若狭湾に漂着した海洋プラスチックゴミを採集し、粉砕。その後、地元の箸職人が「若狭塗」の伝統技法でプラスチックゴミを意匠として箸に加工。「四季ごとに絶えず変化する海の色」をテーマに、春夏秋冬をイメージした四色展開(ピンク、オレンジ、イエロー、ブルー)となっている。天然木のメープルを使用し、軽量で柔らかく、使い続けても疲れのない持ち心地。箸先にはしっかりと滑り止めもあり、食洗機の使用も問題ない。
価格は1760円(税込)。販売開始日は7月27日。販売方法は、オンラインショップ「お箸の専門店 箸蔵まつかん」、実店舗「GOSHOEN」(福井県小浜市北塩屋17-4-1)。