2025年05月12日 10:04

今治市は、5月9日に環境省から発表された「第6回 脱炭素先行地域」において、愛媛県初の「脱炭素先行地域」に選定された。
「脱炭素先行地域」とは、2050年のカーボンニュートラルに向けて、地域の特性を生かしながら民生部門のCO2排出実質ゼロを目指すという、極めて高い水準が求められる脱炭素のモデル地域のこと。「脱炭素先行地域」の選定には、地域資源を最大限活用しつつ脱炭素と地域課題の解決の実現を同時に目指すことに加え、他地域への横展開が可能な提案であることが求められ、先進性・モデル性や地域経済循環への貢献などの項目で審査される。
今治市では第6回目となった今回の募集に、愛媛県や今治タオル工業組合などの地域の企業、団体との共同提案により応募。しまなみ海道と今治タオルという地域固有の資源を軸に、市・県・金融機関などが連携して進める脱炭素と地域経済活性化の提案が高く評価され、愛媛県では初の「脱炭素先行地域」に選定された。
今治市の提案の核は、国際的にも知名度が高いサイクリストの聖地「瀬戸内しまなみ海道」と日本最高級ブランド「今治タオル」という2つの地域資源をソフト・ハード両面から脱炭素化し、新たな付加価値を加えることによって、地域課題の解決さらには地域経済の活性化を図る点にある。