2020年08月28日 18:09

ピープルズコンピュータ合同会社では、目に見えない3密状態を、二酸化炭素濃度から推測し可視化する製品を開発した。

withコロナ下での感染防止対策として、いわゆる、3密を避けて生活することが提唱されている。この3密には具体的な数値基準が存在しているわけではないので、3密ではないということは個々人の感覚的な問題になってしまう。しかしながら、屋内では人の密集、空気の滞留度合いは二酸化炭素濃度として現れる。そこで、IoT向けのソフト、ハードウェアを開発設計する同社では、二酸化炭素濃度を測定するIoT機器を開発。3密を見える化した。適切な換気と組み合わせることで、政府の提唱する3密状態の回避に役立つ。

本機器は、空気中の二酸化炭素濃度(ppm)をリアルタイムに測定。測定された値を基準に3密状態を判断し、値の変化に応じて内蔵のLEDが緑から赤に変化して換気タイミングをお知らせする。データは強固なセキュリティが確保されたクラウドサーバーに保存され、利用者はPCやスマートフォンからのデータ閲覧も可能。

二酸化炭素濃度がどれくらいで3密であるという定義があるわけではないが、本機器では3密であることの基準として、ビル衛生管理法で定める空気環境測定値である二酸化炭素濃度1000ppm以下を参考値として計算している。オフィスや会議室、商業施設、医療機関など密になりやすい場所に配置し換気を行うことでクラスター感染を防ぐ事に役立つ。