「ブレイブ・ストーリー」などの傑作を生み出し続ける宮部みゆきさんと、有名ファンタジー作品の装画を数多く手がけてきた佐竹美保さん。そんな2人が初タッグを組んだ絵本「ヨーレのクマー」が、KADOKAWAより発売される。

主役のクマーは透明なかいじゅう。だれにも感謝されることもなく大好きなヨーレの町の人々を守るため、悪い怪獣と毎日たたかっている。実はこの作品は、宮部さんのミステリ小説「悲嘆の門」の作中に描かれた絵本「ヨーレのクマー」を、実際に絵本化したもの。

「悲嘆の門」には、「株式会社クマー」という架空の会社が登場するが、その社名は社長が子供のころ好きだった絵本に出てくる怪獣の名前から取ったもの。それを知った主人公は興味を引かれ、絵本を探して神田の古書店を巡り、「ヨーレのクマー」に出会う…。小説「悲嘆の門」とあわせて楽しむのもおすすめ。

なお衝撃のラストページまで「絵本ナビ」にて全ページためしよみが可能。価格1500円（税別）。