2025年10月06日 09:51

神原・ツネイシ文化財団は、10月4日、広島県福山市と尾道市の7会場で58日間にわたる建築の一大イベント「ひろしま国際建築祭2025」を開幕した。

神原・ツネイシ文化財団は、常石グループ(広島県福山市)がさらなる地域の活性化と豊かな市民生活の実現に向け、建築文化を発信することを目的のひとつとして設立した財団。本建築祭は、「建築」を通じて未来の街づくりを提案し、こどもの感性を育み、地域の活性化を促進するとともに、名建築を未来に継承することをミッションとして、今年を初回とし、今後3年に一度、建築文化を発信する場として継続的に開催する。

初開催の今回は、建築家・安藤忠雄さん設計の尾道市立美術館にて、建築界のノーベル賞といわれる「プリツカー建築賞」受賞の日本人建築家8組9名を紹介する展示を行い、美術館の前庭には同賞受賞の坂茂さんが阪神・淡路大震災の際、被災地のために考案した「紙のログハウス」を設置するほか、神勝寺 禅と庭のミュージアムでは、将来福山で再現を計画している丹下健三さん自邸の1/3の模型や関連展示、藤本壮介さんによる瀬戸内海に構想中のプロジェクトなど、日本を代表する建築家による作品、その思想を紹介する。また、堀部安嗣さん、石上純也さん、中山英之さんによる移動型キオスクも小さな建築として福山や尾道の街の中に登場。さらに建築家によるトークイベントや親子で参加できるワークショップ、建築にまつわる映画上映など、さまざまなプログラムも実施する。

会場は広島県福山市と尾道市の7会場。期間は10⽉4⽇〜11⽉30⽇。

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