2025年09月18日 11:59

ロームは、低VF(順方向電圧)と低IR(逆方向電流)というトレードオフを高次元で両立した、革新的な保護用ショットキーバリアダイオード「RBE01VYM6AFH」を開発した。ADASカメラをはじめとする高画素化が進む各種イメージセンサ搭載アプリケーションにおいて、信頼性の高い保護ソリューションを提供する。

「RBE01VYM6AFH」は、一般に整流用途で用いられるショットキーバリアダイオードの低VF特性を保護用に活用するという発想の転換から生まれた製品。その結果、過酷な環境条件(VF:Ta=-40℃、IR:Ta=125℃)においても、市場要求であるVF<300mV(IF=7.5mA)、IR<20mA(VR=3V)という特性の両立を達成している。この優れた特性により、アプリケーション停止時に発生する高い光起電圧による回路破壊を防ぐだけでなく、動作中の熱暴走や誤動作のリスクも大幅に低減することができる。

パッケージには、実装性と省スペース性を両立するSOD-323HE(2.5mm × 1.4mm)の小型フラットリードタイプを採用。狭小スペースへの実装が求められる車載カメラや産業機器、セキュリティ用途など、多様なアプリケーションに柔軟に対応可能。

また、車載信頼性規格(AEC-Q101)にも対応しており、高信頼性と長期安定動作が求められる次世代の電子機器設計において、最適な保護デバイスとして活用できる。