2025年09月16日 15:51

レンタルのニッケンは、2024年10月に提供を開始したCO2排出量可視化サービスが、公共土木工事を中心に複数の建設現場で活用されていることを紹介した。
本サービスは、従来、主に手作業で行われていたCO2排出量の算定を自動化。それとともに、建設機械の稼働状況をリアルタイムで管理する機能を備え、現場の環境対策と運用効率化の両立を支援する。特定の工種に限定されず、建築・土木・電気・設備・プラント工事など幅広い分野で利用可能。
CO2排出量可視化は、建設機械にテレマティクスセンサーを取り付け、エンジンの稼働状況(ON/OFF)を検知。データは10分に1回およびエンジンON/OFFのタイミングで送信され、クラウド上で建設機械の稼働時間×機種ごとの平均燃費×燃料のCO2排出係数を計算。ダッシュボード上でCO2排出量を可視化するという仕組み。
本サービスでは、燃費(平均値)や稼働時間などのデータをもとに、現場ごとのCO2排出量を自動計算することが可能。報告書作成の効率化に加え、環境対策の基礎データとしても活用できる。また算定されたCO2排出量に基づき、企業のカーボンオフセット向け支援も行っている。目的や予算に応じた手法を提案し、脱炭素経営の一助となる。
加えて機械ごとの稼働状況や位置情報をリアルタイムで「見える化」し、無駄な稼働時間の削減を実現。人員や機械の最適配置に役立つ。