2025年06月24日 09:45

鳴門市は、児童の身体負担と保護者の経済負担軽減のため、小学1年生となる児童がいる世帯のうち希望者全員に対し、ランドセルに代わる通学用の軽量リュックサックを無償配布している。
小学生といえばランドセルだが、近年は教科書・教材の大型化、タブレット端末の導入などもあり、子どもたちが持ち運ぶ荷物の重さが社会問題化している。また、ランドセルの高価格化も進んでおり、購入金額の平均は6万円近くとなっている。そうした中、鳴門市では、子どもたちの身体的負担と保護者の経済的負担を軽減しようと、令和5年度に、翌年度小学1年生となる児童から、通学用リュックサックの無償配布事業を開始した。
今年度は、来春入学予定の新1年生を対象に5月26日より申し込み受け付けをスタートし、開始後約1カ月で対象者の77%にあたる人から申し込みがあった。今後も引き続き申し込みを受け付け、今秋に開催予定の就学時健康診断の会場にて、引き換えを行う予定だ。
配布されるリュックサックは、モンベル社製「わんパック」。大きさは普通のランドセルとほぼ同じだが、重さは約300~500グラム軽くなっている。令和6年度入学生の保護者を対象に実施したアンケートでは、回答者の78%が「使いやすい」と回答、事業の満足度については87%の人が「満足」「やや満足」と回答した。「ランドセルより軽く、荷物が多い日に最適」、「体の小さい1年生には背負いやすそう」、「無償配布はありがたい」など、肯定的な意見が多く寄せられた。