2025年06月23日 12:49

朝日新聞出版は、「語るパンダ 日本パンダ保護協会20周年誌」を6月20日に発売した。

日本パンダ保護協会は、パンダと自然保護をめざすボランティア団体として、日中国交30周年にあたる2002年に設立。海外におけるパンダ保護を目的とした民間活動を始める。また「中国ジャイアントパンダ保護研究センター」の窓口となって写真展や講演会、中国パンダ見学などのイベントを催し、絶滅が危惧されるパンダの生息環境を改善する活動を行っている。名誉会長は黒柳徹子さん。

本書は、日中の研究者をはじめ、さまざまな分野の専門家が「シャンシャン(≒象徴)」「研究」「文化」「社会」という4つの視点から考察した19本の論文・エッセイを収録。日本生まれのパンダまで中国に戻らないといけないのはなぜか、ファンたちはどうやってパンダたちを見分けているのかなど、パンダにまつわる疑問にこたえる内容になっている。パンダと自然保護をめざして歩んできた日本パンダ保護協会20年の集大成となる1冊だ。

本書の読みどころは、「シャンシャン誕生&中国への旅立ちの「舞台裏」について、すぐそばで見ていた上野動物園の人々による寄稿文」、「パンダのふるさと、臥龍の中国ジャイアントパンダ保護研究センターの研究員の人たちによる初邦訳の論文を公開」、「大昔のパンダは鉄を食べていた!らしい……。中国の古い文献からわずかに残されたパンダの足跡を探求」、「パンダの「保全」のために――。ワシントン条約とその運用を学び直す」など。

定価は2750円(税込)。

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