2025年05月26日 09:23

三重県明和町の産学官連携「天津菅麻(あまつすがそ)プロジェクト」は、地域おこし協力隊の隊員1名「中村瑠樹さん」が、麻糸績み技能者「よりひめ」の資格を取得した。

「天津菅麻プロジェクト」は、明和町が中心となり、産官学が連携して日本古来の麻の栽培から活用までを探求する取り組み。地域に根付いていた麻文化を再興し、現代における麻の偏見を取り除き新たな可能性を探る。

「よりひめ」は、古来より伝わる麻糸績みの技術を継承し、高品質な麻糸を現代に伝える技術者。日本の麻糸文化の継承と地域産業の活性化に貢献し、全国各地で糸績み・織り・そしてそれらを用いた作品制作や伝承活動など、多岐にわたる活動を展開し、麻の文化と技術を未来へ繋ぐ役割を担っている。

中村さんは現代において担い手が減少している貴重な麻糸績みの後継者として、今後、伝統技術の継承者としてワークショップなどをはじめ、麻の活用を推進する。今後も天津菅麻プロジェクトでは、これまで偏見に晒されてきた日本の麻産業に対して麻の栽培をはじめとしたその歴史的価値と可能性を改めて示し、古の優秀な職工たちが活躍した斎宮の地で、再び麻の文化が花開くことを目指し、持続可能な観光地域づくりを目指す。

今後の活動は、「天津菅麻プロジェクトにおける麻糸績み技術習得のための効率的な運営と実践」「伝統的な麻製品の開発への寄与」「地域住民や次世代への麻糸績み技術の伝承活動」「各種イベントを通じた麻の魅力発信」「明和町での地域に根差した糸作りの運営推進」「麻糸作りの技術指導者としてのさらなる研鑽」。

麻糸績み技能者「よりひめ」とは