2025年05月22日 09:56

朝日新聞社の文章校正AI「Typoless(タイポレス)」は、AI校正エンジンのモデルアップデートを実施した。
「Typoless」は、朝日新聞の膨大な校正履歴データを学習させたAIに、約10万個の校正ルール辞書の機能、ユーザーが独自に登録するカスタム辞書を加えた校正ツール。文章を読みやすく整える「良文サポート」、炎上リスクチェッカーなどの便利な機能も搭載している。同社内で自然言語処理などのAI研究を行う「メディア研究開発センター」が開発し、2023年10月にサービスを開始した。
AI校正エンジンのモデルアップデートにより、AIの指摘の正確性が大幅に向上し、前モデルに比べて誤検知が65%減った。また、文脈により適した誤変換の検知や言い換えの提案が可能になり、企業名や製品名などの固有名詞のタイポ(誤植)の検知や冗長な表現の指摘も可能になった。AIの性能向上に伴い、これまで提供していた校正精度の設定が不要となり、スマートフィルター機能を廃止した。今後は設定を調整しなくても、AIが自動で文章中の潜在的なエラーを検知する。
契約プランは、個人向けのスタンダード、プレミアム、プレミアム+Plus、法人向けのエンタープライズ、エンタープライズ+Plusの計5プランとAPI連携プランを提供している。