2024年10月21日 15:48

宮崎県立産業技術専門校では、各訓練科2年生が訓練の集大成として、応用実習棟内に在来軸組工法(手刻み加工)による木造2階建ての模擬家屋(実物大)の建築実習をしている。このたび、建築した木造模擬家屋の上棟式を行うこととなった。

同校木造建築科の訓練生は、1年次に、建築計画の授業などで学んだ知識を生かして、それぞれが木造家屋の平面計画図を作成する。そして、これらの中から最も優秀な図案を選定し、これを基に、実際に建てる木造模擬家屋の設計図を作成。また、この設計図を基に、電気設備科と建築設備科ではそれぞれの設備の設計図を作成する。

2年生の4月からは、木造建築科実習棟で、模擬家屋の床組、柱、小屋組などを構成する木材の手刻み加工訓練が始まる。この木材加工の間、応用実習棟では建築設備科2年生が上下水道等の地中埋設配管訓練を実施。木材加工が終わると、応用実習棟で、1階の床組から小屋組までの建て方訓練を行う。小屋組までの建て方が終わると上棟式を行う。

上棟式では実際に屋根に上り、せんぐまきを行い、訓練生みんなで、木造模擬家屋の上棟を祝い、今後の訓練の無事を祈願する。今後、模擬家屋内外の壁や天井の仕上材を部分的に施工し、電気設備科2年生が照明設備等の取付や電気配線等の訓練、建築設備科2年生が衛生器具等の取付や給排水配管等の訓練をそれぞれ実施。12月下旬頃の模擬家屋完成を目指す。