2025年05月22日 16:11

日本財団 海のそなえプロジェクトは、水難事故の予防情報コンテンツとして、「これで、おぼれた。『おぼれ100』」を公式サイトならびにInstagramにて公開した。「これで、おぼれた。『おぼれ100』」は、人々に水難事故対策の自分ごと化を促し、社会全体でおぼれ経験データの共創を目指すためのコンテンツの提案。

これまで公的データでは「どこで、何人が、どんな状況で溺れたか」という目に見えるデータは取られていたが、「事故未満の体験」に関するデータが集められてこなかった。本プロジェクトでは「溺れ」そのものを再定義し、軽度な溺れと重度な溺れに分けて、取得されたデータを分析。溺れ経験のある1000人を対象にアンケート調査を実施し、溺れた際の状況を集めた。

そして、回答に基づき、溺れにつながるヒヤリハット=溺れに至ったシーンやシチュエーションを整理。「実際に溺れて生き残った人」にその経験を尋ねることで、溺れの具体的な要因を分析した。公式サイト等で公開する本コンテンツは、メディア、教育関係者、自治体関係者等誰も活用できる。

これは「ハインリッヒの法則」をヒントに行ったもので、1つの重大事故の背後には、29件の軽微な事故と、300件の「ヒヤリハット」があるとされている。なお本取り組みは次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる日本財団「海と日本プロジェクト」の一環となる。