2025年05月23日 15:56

商船三井は、LNG燃料新造大型原油タンカー(Very Large Crude Carrier=VLCC)を、出光タンカーとの長期用船契約に投入することを決定した。
本船は国内石油会社向けに定期用船される初のVLCC LNG二元燃料船で、川崎重工業が中国遠洋海運集団有限公司と共同運営している大連中遠海運川崎船舶工程有限公司(DACKS、中国、大連)にて建造され、2027年に竣工予定。
同社は「商船三井グループ環境ビジョン2.2」を策定し、2050年までのネットゼロ・エミッション達成を目標に掲げている。LNG燃料は従来の燃料油に比べ二酸化炭素で約25~30%のGHG排出削減効果がある。同社は、LNG海運業界の持続可能な脱炭素化を実現するため、足元から取り組める低炭素燃料のLNGを積極的に活用し、2030年までにLNG/メタノール燃料船を90隻投入する事を目指している。本船を含め約40隻(3月現在)のLNG燃料船を整備しており、内VLCCは6隻となる。今回の長期用船契約を通じて、出光タンカーとのパートナーシップのもと、LNG燃料の普及推進をリードし、環境負荷の低減に貢献していく。
載貨重量トン数は約30万9000トン。竣工予定は2027年。