2024年06月24日 16:07

「ソーラーパートナーズ総研」は、2023年の太陽光発電システム・蓄電池の設置実績データをまとめ、「住宅用太陽光発電・蓄電池価格調査2024」を発表した。
調査によると、住宅用太陽光発電システムの主な容量帯の相場価格は、4kWが119万2315円、5kWが130万8000円、6kWが141万8575円。契約金額を個別に見ると、相場価格を中心に約50万円程度の上下幅を持って取引が行われていることが分かる。この価格のばらつきはメーカーや製品による違いのほか、設置地域の気候条件など現場の特性を反映した費用(例:積雪対策)が影響しているものと考えられる。
一方、住宅用蓄電池の主な容量帯の相場価格は、7kWが168万7425円、10kWが196万4441円となった。住宅の屋根の形状や面積によって容量選びに多様性のある太陽光発電システムと比較し、蓄電池は太陽光パネルとの相性や、世帯の電力利用パターンから算出された必要蓄電量に基づいて選定されることが多い。
例えば今回の調査においては42%のユーザーが約10kWhの蓄電池を選んでいる。一般的な4人家族の家庭では、1カ月の電力使用量の平均は300~400kWhであり、これに対応する蓄電池容量はおおよそ10kWh。世帯人数や電化製品の使用状況により前後するが、標準的な電力需要に見合う蓄電池容量が決まってくることで需要の偏りが生じている。詳しくはこちら。