2024年05月31日 15:34

富士通とTMIPは、丸の内エリアで開催するスポーツ・文化団体イベントにおいて、「Ontenna(オンテナ)」を活用し、ろう・難聴者、聴者が共に楽しむ価値創造を推進する取り組みを開始した。

「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024大手町・丸の内・有楽町 エリアコンサート」では、5月2日~5日開催期間のうち、5月3日~5日、一部プログラムにて「Ontenna」を活用。また「三菱地所のShall We コンサート(出張コンサート)」では、5月30日、東京都立小平特別支援学校武蔵分教室にて、学校訪問型の演奏会を開催する。

「Ontenna」は、約60から90dBの音を256段階の振動と光に変換し伝達することで、音の特徴をからだで感じる全く新しいユーザインタフェース。髪の毛や耳たぶ、えり元やそで口などに身に付けて使用する。ろう・難聴者と聴者が共に楽しむ未来を目指し、ろう・難聴者と協働で開発された。これまでに国内の8割以上のろう学校に導入され、発話練習やリズム練習、STEAM教育などに活用されている。

このたびの連携により、多様な人材が集積する丸の内エリアで開催される様々なイベントにおいて、臨場感や一体感によるイベントの体験価値を高めることができる。さらに、言語に依存しない「Ontenna」の活用により、障害の有無や国籍を問わず新しい楽しみ方を提供。共生社会の実現に向けた一つの啓発モデルになると考え、丸の内エリアでの連携を拡大していく。