2023年10月11日 15:50

TOPPANは、同時通訳技術による観光ガイド向け翻訳システムの実証実験を10月11日・19日・26日の3日間実施する。
TOPPANは、2020年より総務省の委託研究「多言語翻訳技術の高度化に関する研究開発」を実施しており、多言語翻訳技術を同時通訳に高度化することにより、ビジネス等への利活用を目指している。今回、同研究で開発を行っている同時通訳エンジンをTOPPANが知見を有する遠隔多人数翻訳システムに実装し、観光ガイドに活用する実証実験を浅草の仲見世通りから浅草寺周辺で10月に実施する。
新型コロナウイルスの感染拡大で減少したインバウンド需要が入国制限の緩和により回復し、日本全国の観光スポットに外国人観光客が戻ってきている。外国人向けガイドは英語・中国語など単一の言語で実施されることが多く、複数言語で同時にガイドを行うことは難しい状況だ。このような背景を受け、TOPPANグループでは2022年7月より遠隔・多言語・複数人でのコミュニケーションを実現する遠隔多人数翻訳サービス「RemoteVoice」の提供を開始。また、2020年より総務省の委託研究「多言語翻訳技術の高度化に関する研究開発」を実施し、既に実用化されている「逐次翻訳」の技術を「同時通訳」の技術にまで高度化し社会実装を目指している。これらの背景のもと、今回、同時通訳エンジンを実装したガイド用翻訳システムの実証実験を開始。様々な言語の外国人観光客を対応する観光ツアーガイドで活用する。