2023年09月12日 15:43

OKI(沖電気工業)は、九州旅客鉄道(JR九州)と、AIを活用したお客様ご案内システム「AI駅員」のサービス提供の実現に向けた実証実験を、10月2日より実施する。
同実証実験は、顧客のニーズや海外からの顧客への多言語案内など、駅を利用する顧客へのサービス向上を目的とする。実験では、鹿児島本線 香椎駅、長崎本線 諫早駅に「AI駅員」を搭載した端末を設置。「AI駅員」は、OKIの接客支援ミドルウェア「CounterSmart」を活用したAI対話エンジンを採用しており、鉄道を利用する顧客への応対で多数を占める駅構内案内や乗換案内などをAIチャットボットにより自動で行うことが可能。また、AIチャットボットで解決できない問い合わせは、遠隔案内機能にて駅係員へ尋ねることも可能だ。この遠隔案内機能は、外国人旅行者への応対やバリアフリーを考慮し、音声・映像通話に加えて、画面共有やリアルタイム多言語翻訳、筆談などを可能としている。
対象の各駅構内にいる顧客は、自身のスマートフォンから「AI駅員」に問い合わせをすることも可能。端末を利用することに抵抗がある人でも気軽に利用できる仕組みを構築することで、システム利用者数の向上と、サービスの継続的な改善につなげる。
期間は10月2日~12月24日。場所は、JR九州 鹿児島本線 香椎駅、長崎本線 諫早駅(他2駅)。