2023年09月08日 11:54

enstemは、このたび、スマートウオッチ(腕時計型端末)を活用した運転手の健康・労務管理システムを提供するため、北海道銀行と業務提携契約を締結した。2023年3月までに50社、翌年度にはさらに100社の顧客獲得を目指す。
このシステムでは、運転手がスマートウォッチを装着することで、脈拍や血圧などの生体情報をリアルタイムでモニタリング。人工知能(AI)を活用して、「ヒヤリ・ハット事例」などを早期に検知。緊急時には管理者および運転手に直ちに通知を送り、危険な状況から守ることができる。
また、端末からは運転の始終時間や運転手の位置情報、走行経路などのデータを収集できる。これにより、業務日報の簡素な作成が可能になり、運転中に危険を感じた場所を特定することも可能に。この情報は事故防止や効率的な運行管理に不可欠であり、北海道内の根室交通など複数の企業で導入されている。
来春からはトラック運転手の残業規制が強化され、運転手の高齢化も進行している現在、運転業界における労働環境の改善が喫緊の課題となっている。健康や勤務状態を把握し、事故を防ぐことに焦点を当てた企業の意識が高まっており、同社は北海道銀行との提携を通じて、安全な運転環境の確保と運転手の健康促進に貢献。革新的なテクノロジーを活用して、物流業界に新たな価値を提供していく。