2023年08月31日 15:47

ファームノートは、牛遺伝資源提供のため「ジェネティクスサービス」を開始する。
ジェネティクスサービスは「産業に遺伝資源を循環させ、生産者のビジネスに多様性を。」をコンセプトに、約1900戸あるファームノートの生産者を繋ぎ、遺伝資源の需要と供給のニーズを満たすもの。牛の育種改良を促進し、相互収益をもたらす仲介サービスを目指している。これまで同社の牛遺伝子検査サービス「Farmnote Gene」は速やかな牛群改良を可能にすることで、「どの牛を後継牛として残すべきか」の意思決定をサポートしてきた。ジェネティクスサービスは判断情報に一歩踏み込み、受精卵の遺伝資源の提供も担うことで、育種改良までをワンストップで提供する。
ジェネティクスサービスの特徴は大きく3つ。1つ目がデータに基づき、牧場の飼養環境に最適な受精卵を推奨すること。ファームノートは牧場のオペレーション効率を高められる製品群や育種改良を支援するサービスを通じて、酪農のデジタル・トランスフォーメーション(DX)化を推進してきた。その知見を受精卵サービスにも活かす。2つ目がデータ管理を活かした受精卵管理体制の高度化。「Farmnote Cloud」上で管理することで、母牛がどのように生育されてきたかといった履歴も把握できる。3つ目がファームノートに蓄積した分析結果から受精卵の購入や販売に関する有益な情報を提供すること。38万頭超の情報から最適な情報を提供することで、生産者の意思決定を支援する。