2023年05月09日 19:09

新潮社は、4月に始まった「ヨルシカ」×「新潮文庫」コラボ。大好評につき発売後すぐにコラボ書名全点が重版した。さらに約40年ぶりに復刊し話題を呼んだジッドの名著「地の糧」は、このたび発売後1か月で2度目の重版がかかる2万9000部の大ヒットに。これは海外文学として異例のスピードで、普段海外文学を手に取らない10代20代が読者の5割を占めているということも注目を集めている。
大人気アーティスト「ヨルシカ」が文学作品をオマージュした音楽画集「幻燈」。その発売を記念して、収録曲のモチーフとなった新潮文庫6点にコラボレーション限定カバーをつけたキャンペーンが4月にスタートした。2021年のコラボレーションに続き、今回も発売から大人気を博し、コラボ書名全点重版が発売まもなく決定した。
とりわけ、アンドレ・ジッド「地の糧」の40年ぶりの復刊が発売前から話題となり、コラボ書名の中でも群を抜いて売れ行きが好調だ。「地の糧」は発売から1ヶ月を待たずに2度目の重版が決まった。累計部数は2万9千部となり、現行の海外文学の文庫としては異例のスピードでの重版となる。
2021年の第一弾時に大好評だった「老人と海」/ヘミングウェイ、「新編風の又三郎」/宮沢賢治の再販売に加え、新たに「幸福な王子」/オスカー・ワイルド、「萩原朔太郎詩集」/萩原朔太郎、「ブレーメンの音楽師」/グリム、「地の糧」/アンドレ・ジッドの4作を加えた全6冊で限定コラボカバーで展開中だ。