2023年02月03日 19:18

日本野菜ソムリエ協会は、2月2日、「第1回全国いちご選手権」を開催した。全国各地の産地から63品のいちごのエントリーがあり、評価員である野菜ソムリエ30名が、商品名や産地、生産者情報などをすべて伏せて食味。その美味しさを相対評価で審査し、評価員全員の合計点数によって各賞を決定した。

その結果、最高金賞には、埼玉県春日部市のヒロファームの「あまりん」が選ばれた。評価員らは、「熟した豊かな甘味と香りが一口目から押し寄せてきて、ただ甘いだけではなくおしゃれなおいしさを感じられた」「ジューシーだけど柔らかすぎず、この両立ができているのは素晴らしい。ヘタの近くまで甘さがしっかりあったのもよかった」と評価。

生産者によると、「あまりん」は埼玉県内で栽培を認められた者のみが育てることができる、希少価値の高いプレミアムいちごだという。糖度が高く、コクがあるのが特徴。農園では、喜んでもらえる「こだわりいちご」のために、データに基づく環境制御技術を駆使したいちご作りに取り組んでいる。また金賞には、「甘クイーン(出品者:七夕いちご園・滋賀県米原市)」「とちあいか(出品者:美土里農園・栃木県芳賀郡)」が選ばれた。

日本野菜ソムリエ協会では、毎月1回「野菜ソムリエサミット」として、野菜ソムリエによる野菜・果物とその加工品の品評会を実施している。特別企画として、農産物のさらなる価値向上を目指す青果物の品評会として全国青果物選手権を開催。次回は「第2回ミニトマト選手権」の開催を予定。