2022年09月21日 16:15

EFRICA(エフリカ)」より、南部鉄器で出来た二枚一組のスキレット「オコゼパン」が発売される。

本商品は、鉄製品開発にあたり、こんな製品があったら、と思っていたアイテムのひとつだったという。アイデアがいくつかあり、その中のひとつが、具に制限のないホットサンドメーカーだった。発案者は考えを伝えるべくダンボールで模型を作り、機能を解説する動画を撮ってプレゼン。その模型が原型となり、オコゼパンの型作りがスタートした。

ホットサンドパンというイメージで始まった開発だが、二枚のスキレットを重ね合わせられるというギミックから、ホットサンドに限らず、様々な料理に使えるものにシフトチェンジし、試作を重ねた。アルミ製サンプルの段階で、片方の焼き面に施した山の部分の高さや間隔、持ち手の長さ、グリップ部の触感、焼き面の縁の角度やアールなど微調整を繰り返した。

実際に鉄を流し込む型は、秘伝の砂から作られる。生型製法と呼ばれる技法では、砂の調合、水分量、細かさを管理するのに熟練の技が必要。型から取り出した鉄は、ヤスリや砥石を用いて、一つひとつ丹念に仕上げられ、すべての工程に人の手が加わっている。EFRICAの想いを、作家、職人が丁寧に「かたち」に仕上げた。自然あそびで気持ちが高まるギア、この背景とストーリーがある作品を多くの人に感じて欲しいとしている。