2022年04月15日 15:58

国立環境研究所(国環研)は、4月15日より講談社が運営する「ブルーバックス・アウトリーチ」にて、国環研初のクラウドファンディングによる寄附を募集する。

国立環境研究所は、東日本大震災・東京電力福島第一原子力発電所事故の発生直後から、いろいろな分野で復興・災害対策を支援する研究を行ってきた。こうして得られた研究成果は、学術論文や学会だけではなく、地域住民に向けても発表。しかし、「難しい」「もっと分かりやすく発信して欲しい」といった反応も多く、そこで思いついたのが研究成果を立体的に表現することだった。

それもパソコンの画面の中での「見える化」だけではなく、現実の物体として「触れる化」ができないかと考えた。半年ほどの試作を経て、真っ白な立体地図にプロジェクタで2mの高さから下向きに地図映像を投影する3次元地図プロジェクションマッピングのシステムが完成。これを「3Dふくしま」と名付け、研究成果を地図に落とし込み、3次元マッピングで紹介した。

しかし、3次元マッピングのコンテンツをつくる作業は大変で、今もまだ実装できていない研究成果が多い。今回、クラウドファンディングを通して得られた支援により、3Dマッピングに展開してアニメーション・ナレーション解説つきのコンテンツを作成。「3Dふくしま」を通じて福島の環境や復興状況をたくさんの人に楽しく知ってもらいたいと考えている。プロジェクト詳細はこちら