2022年01月27日 19:18

Craifは、尿中マイクロRNAからがんを早期発見するがんリスクスクリーニング検査サービス「miSignal(マイシグナル)」シリーズのうち、卵巣がん検査を2月1日より医療機関を通じて提供開始する。
「miSignal」は、がんの発症や進行、転移に重要な役割を果たすマイクロRNA(以下miRNA)を尿から検出するPCR検査。独自の技術により尿中の微量なmiRNAを効率よく捕捉し、早期のがんリスクも高い精度で検出する。本サービス最大の特長は「痛みがない」という点だ。医療機関へ尿を提供するだけで、負担なく気軽にがんのリスクチェックを行うことができる。
日本における卵巣がんの罹患者数は1万3049人、死亡率(対人口10万人)は7.5人。卵巣は骨盤内臓器であるため、腫瘍が発生、増殖しても初期段階では自覚症状に乏しく、初診時約半数の症例がIII、IV期の進行がんであると言われている。予後改善のためには早期発見が重要だが、未だに有用な検診手法が確立されていない。
このように卵巣がんは、新しい医薬品や治療法の開発が進歩しているものの、根本的に予後を改善するためには、早期のうちにがんを発見し治療を開始することが欠かせない。Craifは、痛みのない、手軽な尿検査によりがんを早期発見できる手段を開発・提供することで、がんの予後改善に貢献していく。
なお、2月1日より提供を開始するマイシグナルの対象がん種は「卵巣がん」。今後、研究開発の進捗とともに順次「肺がん」など検査可能ながん種を増やしていく。