2021年11月04日 15:59

愛知県瀬戸市の段ボールメーカーのマルイチは、地域(瀬戸市)PRと、環境に配慮したサーキュラーエコノミー梱包資材「せとものダンボール」を、11月4日から提供開始する。本製品は、瀬戸焼の廃材からつくった紙を使い、瀬戸焼の器を感じさせるパッケージデザイン、瀬戸焼を梱包するために特化した構造でできている。

マルイチは、これまで段ボール箱の製造や段ボール製の緩衝材の設計、開発などを主に行ってきた。今回、瀬戸市の企業アンバサダーへの参加をきっかけに、せとものを梱包することに特化した構造・材質・デザインの段ボールを開発することとなった。

このたびは、本来は産業廃棄物として処理される使用済みの瀬戸物を、段ボール原紙に配合した。それが、同社オリジナル原紙「瀬戸物混抄紙(こんしょうライナ)」。通常の段ボールと同じく、リサイクルが可能。粉々にした瀬戸物を使い、段ボール原紙を製造することで、役目を終えた瀬戸物の器が、次世代の瀬戸物を梱包する箱となって戻ってきた。

デザインは、瀬戸焼をイメージ。瀬戸の名所である「窯垣」と、瀬戸物の湯呑や器の絵柄でよく目にする「十草」模様のモチーフにした。12月中には、瀬戸市の陶芸作家とコラボしたデザインもリリース予定。「せとものダンボール」は、マルイチの活動に賛同する、瀬戸市内の窯元・陶芸作家に対して制作活動のサポートを目的として、提供を予定している。