2021年06月07日 16:38

福島県磐梯町に、未来のための環境保全型農業にこだわったSDGsな新ブランド「磐梯さとやまの慧(めぐ)み」が誕生する。

磐梯町は、会津盆地の北東部に位置し、磐梯山を間近に仰ぎ見る山紫水明の地。豊かな自然からもたらされる肥沃な大地と、清らかな水を利用した農業はこの町の主要産業となっている。この豊かな自然を未来へつなげるために、磐梯町では2018年より環境保全型農業の推進をスタートさせた。環境保全型農業は、理論的なデータが少ないため、短期間で結果があらわれにくく、手間がかかる栽培方法。福島県は、環境保全型農業を推進しており、県の実証で得られた栽培技術を積極的に取入れた。

さらに、町の自然環境に適した栽培方法を確立するために、ジャパンバイオファームの協力を受け、2016年から「BLOF理論」による試験栽培を開始。3年間の試験栽培成果を経て、安定した技術の習得による農産物の生産が可能となった2021年、ついに新ブランド「磐梯さとやまの慧み」が誕生した。この技術は、作物本来の力を取り戻す農法のため、従来の作物よりも栄養価が高く、作物本来の旨みを感じることが特徴。さらに、商品開発には生産や流通、食育、地産地消など幅広い知見を持つ関係者が携わり、磐梯町の魅力を活かしたブランドに育てていく。

本ブランドの商品は、2021年の夏よりトマト、米、リンゴ等の販売を開始して、今後も様々な品目のシリーズ化に取組む予定。学校給食への積極的な活用や、ふるさと納税の返礼品として設定することなどを検討している。