2021年04月19日 11:19

凸版印刷は、表面に付着した特定のウイルスや菌の増殖を抑え減少させることが可能な、再剥離性透明粘着シート「トッパン抗ウイルス・抗菌クリアシート」を開発した。
コロナ禍において、日々の生活の中で衛生面への関心が高まり、住宅をはじめ商業施設や医療施設などの不特定多数の人が集まる公共施設では、抗ウイルス・抗菌製品の使用を求める声が多くなっている。しかし、既存建物への抗ウイルス・抗菌加工は塗装など大掛かりな工事が必要だった。今回同社は、2020年9月より販売している抗ウイルス、抗菌両方の加工を施した化粧シートの技術を活用し、透明で再剥離性のある粘着性シート「トッパン抗ウイルス・抗菌クリアシート」を開発した。
「トッパン抗ウイルス・抗菌クリアシート」は、既存のテーブルやカウンター、手摺、スイッチ、タッチパネルなど接触が気になる部分に手軽に貼り付けることが可能。シートタイプとロールタイプをラインアップしており、住宅をはじめ商業施設や医療施設、公共施設など、様々な建築物における家具・什器・機器に使用できる。また、同製品は第3者認証機関であるSIAA(抗菌製品技術協議会)より、2020年9月1日(火)に抗ウイルス・抗菌加工の認証を取得。4月19日より建築物の管理・運営や施工を行う様々な事業者に向けて販売を開始する。
今後、同社は建具や床材、壁材、什器(机・家具)などの表面に使用される化粧シートの高機能化を推進し、住宅市場をはじめオフィス、商業施設、医療施設、公共施設などにも展開。また、国内のみならず海外市場へも積極的に拡販を進める。