2020年12月21日 12:02

神戸市は、就職氷河期世代および新型コロナウイルスの影響により勤め先から雇止めや解雇になった人々を対象に、AIにより求職者の価値観に沿った職場環境の企業を紹介する、新たな職業紹介サービス「SODAMO(ソダモ)」の提供を12月18日より開始した。

神戸市は、神戸発のスタートアップ、Compassと共に実態調査を行い、求職者の性格や価値観をもとにAIで就職マッチングを支援するLINE上のサービス「SODAMO」を開発した。これは、複数名の専門家の監修に基づき開発されたシステムであり、求職者は自身の価値観に見合った求人情報の入手や、それらへの関心の有無の反映を手軽に行える。

対象となる求職者は、30代半ばから40代半ばの就職氷河期世代もしくは新型コロナウイルスの流行により雇止めや解雇になった人で、「神戸在住の人で神戸や通勤圏内の周辺地域での就職を希望」、「神戸には住んでいない人で神戸市内の企業での就職を希望」のいずれかに該当する人。対象となる企業は、神戸市内を中心にした関西企業となっている。

同サービスでは、求職者にLINE上での質問に基づき価値観に合った求人を、毎日3件提供。興味の有無を選ぶことで、より興味のある求人が表示されやすくなる。AIが自動で自身に合った求人を紹介するので、何度もカウンセリングに行く手間や心理的ハードルがなく、手軽に就職活動ができる。また、企業には事前に働き方や職場の雰囲気を登録することで、面接を希望する求職者を紹介。AIを活用し、性格や価値観が合う求職者を紹介するので、採用プロセスを効率化できる。