2020年03月05日 17:35

誠文堂新光社は、新型コロナウイルスによる影響を受け、3月5日(木)から1か月間、子供向け科学雑誌「子供の科学」のバックナンバー1年分、親子で読みたい「ウイルスについての正しい知識を身につけるための記事」などを無料公開した。

「子供の科学」は、創刊96年目を迎えた小中学生向けの科学雑誌。生物、宇宙、テクノロジー、医療などさまざまな分野の第一線の研究者が解説する科学記事で、多くの子供たちの好奇心に応えている。今年3月2日には、子供に科学の楽しさを伝え続けてきたことが評価され、第54回吉川英治文化賞を受賞した。このたび、本誌を発行する誠文堂新光社は、突然の一斉休校により自宅で過ごす小中学生のための特設サイトをオープン。

本サイトでは、「子供の科学」2019年1月号~12月号まで1年分の電子版バックナンバーを無料で読むことができる。本誌は2011年にも、東日本大震災による福島第一原発の事故を受けて、放射線や原発事故に関する記事を無料公開した。不確かな情報が拡散されて不安に陥るなか、子供たちに知ってもらいたい情報を提供したことで多くの反響が寄せられた。あれから10年たった今、新型コロナウイルスの感染拡大の不安から、科学的裏づけのない情報を拡散する状況が再び繰り返されることになる。

編集長は、「子供たちに科学のおもしろさを伝えるとともに、偏った情報に振り回されず、科学の裏づけがある情報を見極めて、冷静に行動ができるようになってほしい」と語った。特設サイトはこちら