2025年10月31日 16:00

YKK APは、リサイクルアルミを100%使用したアルミ建材「Re・AL(リ・アル)」を使った物件対応を開始する。

「Re・AL」は、市中リサイクル材と社内の製造過程で生じる端材(社内リターン材)を使用した、リサイクル使用比率100%の窓やカーテンウォールなどに使用されるアルミ形材。ビルの建築時にリサイクルアルミを使って製造した「Re・AL」を採用することで、建材の環境への影響を定量的に示すことが可能になり、建物の環境価値向上と製造時のCO2排出量削減に貢献する。

建築業界では低炭素建材の需要が急速に高まっている。またエネルギーの運用時のCO2排出削減だけでなく、建材の製造、建物の建築、解体・廃棄など、製品や建物の全生涯(ライフサイクル)を通じた全てのCO2排出(ライフサイクルカーボン)を把握し、削減する取り組みが不可欠になっている。

YKK APではリサイクルアルミの使用比率向上を目指しており、既存の住宅用・ビル用全商品のリサイクルアルミ使用比率は、2025年度推定値が平均60%。そしてこの度、新地金を使用せず100%リサイクルアルミを使用することで、新地金を製錬する際のエネルギー消費を抑えた「Re・AL」を使った物件対応を開始する。

「Re・AL」は既存の同社商品に比べ、ライフサイクルを通したCO2排出量を73%削減することが可能。建築物の環境価値の向上に優先的に取り組む建材や自社商材を中心に、非木造建築向けビル用商品の受注生産対応からスタートしていく。