2025年10月29日 14:56

とちぎアニマルセラピー協会では、2018年から県内の公立図書館と連携し、定期的に読書犬体験会を開催。子どもたちの読書意欲向上、音読支援、自己肯定感の醸成を図っている。
「読書犬(リーディング・ドッグ)」とは、子どもがセラピー犬の前で本を読むことで、緊張や不安を軽減し、読書に自信と楽しさを持つことができる教育支援プログラム。米国で始まり、現在では世界各地で実践されている動物介在教育(Animal Assisted Education)の一環として、日本でも注目されている。
日本国内でも、三鷹市、流山市など一部の自治体で「読書犬」イベントが開催されているが、定期的に継続実施されている例は極めてまれ。クリステル・ヴィ・アンサンブルでも、読書犬活動の啓発や動物介在支援事業への助成などを行っており、教育・福祉分野への広がりを支えている。ただし、同法人自身が読書犬イベントを定期的に主催しているわけではない。
主な課題として、動物受け入れに関する施設基準の差異- 安全・衛生管理への配慮が必要な点が挙げられる。その中で同協会は、公立図書館と連携し継続的にプログラムを提供している全国でも希少な団体として、今後の普及モデルを目指している。
なお、現在同協会では、アニマルセラピー現場のエピソードをもとにした書籍・オーディオブックの制作と、図書館等への寄贈を目的としたクラウドファンディングをCAMPFIREにて実施中。









