2025年10月28日 15:29

宇宙産業における総合的なサービスを展開するSpace BDは、衛星開発の実務を短期間で体系的に学べる教育プログラム「HURDLES(ハードルズ)」を開発した。

世界で急成長する宇宙産業において、日本政府は宇宙産業を日本の成長エンジンと位置づけ、その市場規模を2030年代前半に8兆円規模へ拡大するという目標を掲げている。2050年には、約16万人の宇宙人材が必要とも言われ、この成長を見据えた人材不足が深刻化。さらに宇宙開発プロジェクトは長期にわたることが多く、設計から試験、運用まで、衛星開発の全工程を俯瞰できる人材が限定的であるという課題も抱えている。

「HURDLES」は、内閣府が定める「宇宙スキル標準(試作版)」に準拠し、実務レベルの衛星開発プロセスを体系的かつ短期的に学べる教育プログラム。学生・企業・自治体など、宇宙産業への参入を目指す幅広い層をターゲットとしている。宇宙ビジネスへの新規参入や事業の強化を急ぐ企業、既に宇宙関連事業を展開しエンジニア育成や研修に十分なリソースを割けていない企業のほか、宇宙業界へキャリアチェンジを目指す人、専門知識を習得したい個人でも受講が可能。

最短2週間から3カ月という短期間で体系的に学ぶことができ、限られた時間でも、要求整理から設計、試験、製作フェーズまでの工程を俯瞰的に理解できるカリキュラムとなっている。2026年1月より順次カリキュラムの提供開始を予定。