2025年10月16日 16:12

住宅・建物メンテナンス事業を展開するジェブは、建物オーナーや管理組合が外壁タイルの剥落リスクを簡単に把握できる無料診断ツール「外壁剥落リスク診断」を、11月1日より公開する。

国土交通省の統計によると、築40年を超える高経年マンションのストック数は急激に増加。2018年時点で約81.4万戸だったものが、2028年には約197.8万戸、2038年には約366.8万戸に達する見込み。これは今後10年で2倍、20年で4.5倍に増えることを意味している。さらに深刻なのが外壁タイルの劣化問題。国土交通省の調査では、竣工から10年以上経過した建物1万1305棟のうち、8.3%にあたる943棟で外壁の落下の恐れが確認されている。

一方で、建築基準法第12条により外壁の定期点検が義務化されているものの、従来の打診調査は足場設置や高所作業を伴うためコストと時間の負担が大きく、全面打診等の実施に踏み切れない建物も多い。特にマンションでは、修繕積立金の不足や管理組合での合意形成の難しさが、点検実施の大きな壁となっている。

本ツールは、建物の築年数や外壁の状態、過去の修繕履歴などに関する質問に回答することで、約3分でリスクレベルをスコア化する無料WEBツール。見本画像付きの設問により、建物や建築の専門知識がなくても直感的に回答できる設計となっており、診断結果は「低・中・高」の3段階でその場で確認できる。

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