2025年10月08日 16:04

ヤンマーエネルギーシステムは、データセンターや大型設備に対応する大容量の非常用発電機「GY175シリーズ」を商品化。シリーズ第一弾として、今年度中に2000kVAクラス対応機種の販売を開始する。今後、26年度以降に3000kVAクラス、28年度以降に4000kVAクラスへの展開を計画している。
近年、クラウドサービスの普及やAIの普及・高度化に伴い、データセンターのニーズが急増している。2030年度の日本のデータセンター新増設の電力需要規模は2025年度想定値の約9倍で、以降も増えていくと想定されている。
そこで昨今の電力需給逼迫や災害時における停電への事業継続計画(BCP)対策として、データセンターをはじめ幅広い業界からのニーズに対応すべく、2000kVAクラス以上の大容量非常用発電機を開発。今後の需要拡大に対応するため、本シリーズの新たな生産工場を増設し、供給体制を強化していく。
本機に搭載しているエンジン「GY175シリーズ」は、ヤンマーパワーソリューションが舶用エンジンで培った技術に基づき開発した新しい高速エンジン。また、発電装置に対するISO規格で最高水準に当たるClass G3(ISO8528-5)への適合に加え、短時間始動や遠隔監視サービスにも対応。万一の停電でも、サーバー機器などを停止させることなく、データ損失や通信サービス停止のリスクを最小限に抑えることができる。